人気の旅行先、金沢部屋食のすすめ

2018-07-21

2015年に北陸新幹線が開通してから、金沢はさらに人気の旅行先になりました。金沢を訪れる観光客にはリピーターも多いです。なぜ金沢は観光客を魅了してやまないのでしょうか。金沢の歴史や街並みの美しさなど、金沢の魅力はたくさんあります。

しかし、金沢の魅力は何と言っても「食」です。今回は、金沢の食材を紹介するとともに、滞在先で金沢の旬食材を活かした部屋食が楽しめる場所を紹介したいと思います。

春夏秋冬、金沢の食材

日本海に面し、山にも近い金沢。地元で採れる四季折々の食材はとても豊富で新鮮。四季ごとにどんな食材が採れるのかを紹介します。春は、金沢の「別所」という地域で採れるたけのこが有名です。たけのこの産地は他にもたくさんあり、産地近郊では採れたてのたけのこの即売所が設けられています。

昆布と一緒に煮ても、天ぷらにしても、新鮮なものであれば、皮ごと焼いても美味しいです。他にも春は大きめのアサリがとれ、3月はタコが旬だと言われています。夏は鮎の季節です。鮎は6月に解禁され、あちこちで販売されます。

金沢の地元の人達は鮎が大好きです。また、他の地域では珍しいドジョウの蒲焼が美味しい季節です。ドジョウの蒲焼は江戸時代から金沢人の滋養の源として食べられていました。ナスや里芋もこの時期が旬で、加賀野菜の加賀太きゅうりも夏の時期に収穫されます。

加賀太きゅうりは地元では煮てとろみを付けあんかけにして食されています。秋は品質の高い栗や梨が豊富に採れます。また秋は何と言っても加賀れんこんが一番旬な食材です。加賀れんこんも加賀野菜の一種で、通常のれんこんよりもデンプン質が多く粘り気が多いのが特徴です。

粘りが強いため、れんこんをすりおろして丸めて味噌汁に入れたり、蓮蒸しとして食べるのが金沢では一般的です。「ルビーロマン」という日本最高品質のぶどうも金沢で栽培されています。

高級ぶどうルビーロマンは粒が大きく、非常に甘いです。秋はガスエビと呼ばれる甘エビに似た種類のエビが近海で採れます。ガスエビは甘エビよりも大きく、ネットリ感と甘さが特徴です。甘エビのようなきれいな赤い色ではないですが、甘エビよりも安価で刺し身で食べると素材の美味しさがよくわかります。

回転寿司でもよく寿司ネタになっています。カマス、サンマも秋が旬です。冬は一番海鮮が豊富な季節です。まずはズワイガニの金沢ブランド、「加能ガニ」。金沢から漁場が近いため新鮮なものが手に入ります。新鮮な加能ガニは身が詰まっていて美味です。

地元の人たちや金沢通は加能ガニのメスの「香箱ガニ」を好んで食べます。香箱ガニは小ぶりですが濃厚なミソが人気です。冬の日本海の荒波にもまれたブリも絶品です。最近は養殖ものが多いですが、刺し身で食べても天然ものと区別がつかないくらい脂がのっています。

ブリは刺し身や照り焼き、ぶり大根にしてよく食べられていますが、金沢の冬の郷土料理の「かぶら寿司」にも使われます。冬はタラも豊富に出回ります。タラは鍋の具材としてよく食べられています。甘エビも冬の季節が旬です。

刺し身で甘エビの甘さを存分に味わいます。能登地方で採れる柿を使った干し柿もこの時期よく出回ります。

料理旅館、金茶寮に泊まって部屋食を楽しむ

金沢を代表する料亭、金茶寮。昭和8年創業のこの料亭では本館と離れ5棟があり、「一客一亭」のおもてなしを受けることができます。場所は金沢の中心部から近い閑静な住宅街にあります。中心部には近くても周辺はお寺も多く、非常に静かなエリアです。

金茶寮からは金沢市内を流れる犀川を臨むことができ、1000坪の敷地は緑が非常に豊かです。建物の一部は江戸時代末期に建てられたものや金沢独特の造りの部屋もあり、金沢の歴史ロマンを感じることができる旅館です。

料亭旅館として有名で、皇室や歴代首相も泊まった旅館でもあります。朝食、夕食付きの宿泊プランで旬の食材を活かした加賀料理の部屋食を楽しんでみてはいかがでしょうか。

町家旅館菊乃やの部屋食

菊乃やは金沢のひがし茶屋街がある主計町(かずえまち)にあります。茶屋街のメイン通りにほど近く、旅館の目の前には浅野川が流れ、情緒あふれるエリアです。主計町の通りのガス灯に明かりが灯る夜は、やわらかい光に情緒あふれる街並みが浮かび上がり、とても美しい場所です。

菊乃やはお茶屋の建物一軒を改修し、宿泊施設として朽ちた建物を蘇らせました。宿泊施設として最新設備を導入しているものの、壁の色や廊下、中庭など町家の様式が残っています。宿泊スタイルは建物一軒貸しのため、家族や友達との旅行でもプライベートな空間が守られ、安心して居心地よく滞在できます。

菊乃やにはキッチンや備品一式が備わっているため、金沢市民の台所、近江町市場などで買ってきた新鮮な食材を自分で料理して食べることができます。また、菊乃やでは朝食サービスがあり、希望者には地元の人気割烹などから朝食の取寄せを行ってくれます。

予約時に依頼をすれば、仕出しの手配なども行ってくれるので、町家の情緒あふれる部屋でのんびりと部屋食を楽しむことができます。

「夏の金沢旅行、服装はどのくらいがベスト?」

温泉旅館お宿やましたの部屋食

金沢駅から車で30分の山間に「湯涌温泉」という温泉街があります。湯涌温泉は、金沢の奥座敷とも言われ、大正ロマンの代表竹久夢二をはじめ多くの文人が愛用した温泉です。日帰り温泉や総湯などもありますが、旅館に宿泊すればくつろぐことができ、ゆったりとした旅行になります。

湯涌温泉旅館の「やました」は、かつて竹久夢二が恋人と過ごした場所です。館内には竹久夢二ギャラリーがあり、宿泊客が見学できるようになっています。やましたの料理は、大変人気で、四季折々でメニューが変わります。

料理長自らが毎朝市場に出向き、素材を選ぶこだわりぶりで、旬で新鮮な食材が使われることが高い評価につながっています。


究極の部屋食

金沢を車で訪れたり、レンタカーをした場合はぜひ地元のスーパーを覗いてみてください。朝採れの新鮮な魚がスーパーにも並んでいます。刺し身のパックなども魚によりますが、200円程度から揃っています。スーパーに売られている刺し身パックでも新鮮で美味しいです。

当日中に食べることができるのであれば、スーパーで刺し身パックを買ってホテルの部屋で食べるのもオツかもしれません。何と言っても金沢は旬の食材は全て新鮮です。美味しいレストランを探すことも旅の楽しみではありますが、宿泊先で時間や周りを気にすることなくのんびり部屋食を楽しんでみてはいかがでしょうか。